セラピスト(催眠療法)を断念した過去
もう7,8年も前の話だが、セラピスト(催眠療法)になろうかと、思って実際に取り組んでいたことがある。
結局断念したのだが、心理療法等のセラピーについては今でも興味はあるので、振り返って整理してみたい。
なぜそう思ったのかいうと、
・自分は青年期から、プチ鬱気味で苦悩が多かった。
・潜在意識を催眠で書き換えれば、人生が良くなると信じていた。
・サラリーマンをやめて、自分の興味を追求したかった。
・悩んだ人を助けて、やりがいを感じながら生きたかった。
・家族もメンタル不調があって、自分が助けられると思った。
それで、催眠療法を習いにワークショップやスクールに行ったりもした。
ワークショップでは、自分も催眠を受けて、深い内面世界に入って感動体験をした。
感情が解放されて涙が流れ、浄化されて気持ちがスッキリ晴れ晴れした感があった。
過去生やハイヤーセルフやインナーチャイルド等も、見て感じられた。
でも、私の場合はリアルではなく、あくまでイメージの延長のようなものであり、ちょっと期待外れなところもあった。
ワークショップでは、受講生通し催眠をかけあったりするので、私も相手に催眠をかけた。相手は結構いい感じでゆったり気持ちよさそうにしていた。
催眠から覚めてから、話を聞くと結構深く入っていたということで、手ごたえも感じられた。
その頃、地元の市のカウンセラーのワークショップに参加したことを契機に、その方が私のセラピストデビューを応援してくれた。
そのおかげで勢いづき、その気にさせて頂いた。
そんなこんなで、セラピストとしては不充分な学びと経験のままでも、とにかくやってみようということで、HPを作成し一回3,000円でクライアントを募った。
10人程、催眠セラピーをさせて頂いたが、それなりに催眠状態に導くことはできていたと思う。
でも、想像していたような「やりがい」を抱くことができないまま、モチベーションが萎んでいく一方であった。
まず、自分としては、前世とか、インナーチャイルドとか誘導するのが、まどろっこしかった。
また、催眠は初体験だと珍しく面白い体験だから、誰でも一度は体験して欲しいとは思うが、メンタル改善効果は期待程ではない感じがしている。
私は、メンタル改善は受け身ではダメで、本人が時間をかけて習慣的にトレーニングするように取り組まなないと、効果的ではないと思っている。
それから、クライアントさんがセッションを受けて、内心がっかりしているように感じられることもあった。
クライアントさんは深い悩みを抱えてきているのだから、催眠だけでなく、親身にカウンセリングできないとダメだと思った。
それと、その頃は妻子がメンタル不調(子供は不登校、妻はパーソナリティー障害?)であったのだが、自分が働きかけても改善出来ずに途方にくれることが多かった。
妻のヒステリーは常道を逸してきて、私はついに精神的に追い詰められてしまった。
セラピストでは、経済的にもやっていける見通しが立たず、気持ちが折れ断念したのであった。