無為な時間の価値
どんな人でも、何もできない、何もする気がしない時があったりする。
そんな時は得てして、自分ってダメだななんて思ってしまいがちだ。
特に目的を持った向上心の高い人程、何もしない自分を責めてしまうだろう。
そんな時間を過ごすのを許してしまったら、目標達成が遠ざかると思ってしまうから。
でも、それまで頑張ってきたのだから、何もしない時間も必要なのだ。
眠らずに起き続けていることができないように、また、休まずに走り続けることができないように、
何もしない時間を取らずに、行動し続けることはできないのだ。
3年寝太郎の話を知っているだろうか?
昔、干ばつに苦しんでいた村に、何もせず働きもせずに3年も寝ていた寝太郎という男がいた。
その有様に村人たちも呆れ怒っていたが、ある日、寝太郎が突然起きだして山に登って巨石を動かした。その巨石が転がっていき川を堰き止め、川の水が田畑に流れて村が救われたという話である。
干ばつに苦しむ村を灌漑して救うことを、寝ながら考えていたわけだ。
3年も必要か?という突っ込みはさておいて、事を成すには長時間の何もしない無為な時間が必要ということだ。
考えるということも、うーんと唸って無理やり考え出すというようなものでは無く、ただリラックスしてひたすらヒラメキを待つようにして、思いついたのではないだろうか。
だから、何もする気がしない時は、無理してあがいたり、自分をダメな奴と責めたりしないで、ただリラックスしてヒラメキや元気が出るのを待つ方がいい。
その方が、結局早いし、いい結果につながるはずだ。
何もしない、頭が空っぽ、リラックスしかない空間にただ身をまかせよう!
こんな時間が過ごせる自分って、豊かで恵まれていると思えてくる。何もしないのにリッチな気分さえしてくる。
そうは言っても、怠け者とか人生の無駄とかと言う考えが湧いてきて、気を取られてしまうこともある。
でも、あなたは、働きアリの方がナマケモノよりも、優れていると断言できるだろうか?
どう生きていようが、それぞれ。 好きなようにしてくれればいいって感じじゃないか。
だから、堂々とリラックス100%で、リッチな気分を堪能しよう。
今は、そうすべき時なのだ。
無為な時間はやがて過ぎ去り、遅かれ早かれまた、バリバリ活動する時が来るのだから。
無為な時間をただ素通りさせるのは勿体ない。
無為な時間を深くリラックスして満喫できれば、ヒラメキと元気を得て、目標達成に拍車がかかることにもなるだろう。